この節では、インストールの際の、 これまで報告された共通の問題に対する解決のための情報が書いてあります。
PC アーキテクチャのさまざまな制限により、 100% 確実に原因を突き止めることは不可能ですが、 失敗した時にいくつかできることがあります。
インストールする FreeBSD のバージョンの ハードウェアノート を調べて、 使っているハードウェアに対応しているかどうかを確認してください。
もしハードウェアがサポートされているにもかかわらず、 動作しなかったり他の問題点がある時は、カスタムカーネル を構築する必要があります。GENERIC カーネルに含まれていないデバイスのサポートを追加することができます。 起動ディスクのカーネルでは、ほとんどのハードウェアデバイスの IRQ, IO アドレス、 DMA チャネルが工場出荷時の状態であると設定されています。 もしハードウェアの設定が変更されていると、 カーネルコンフィグレーションファイルを編集し、 再コンパイルを行なって、これらの値を FreeBSD に設定しなければなりません。
存在しないデバイスを認識してしまうことにより、 その後実際に存在するデバイスの認識を失敗してしまうことがあります。 このような場合は衝突しているドライバを無効にします。
注意: いくつかのインストール上の問題はさまざまなハードウェア装置の、 特にマザーボードのファームウェアのアップデートで回避または緩和することができます。 マザーボードのファームウェアは BIOS と呼ばれることもあり、 多くのマザーボードまたはコンピュータ製造メーカーは、 アップデートやアップグレード情報を載せているウェブサイトを用意しています。
通常、製造メーカーは、 重要な更新のようなそれなりの理由がない限り、マザーボードの BIOS のアップグレードは行わないよう推奨しています。 アップデートの過程で失敗する可能性があり、 その場合 BIOS が不完全な状態になり、 コンピュータが動作しない原因となり得るからです。
i386, amd64 および ia64 プラットフォームにおいて、 FreeBSD はシステムの設定を手助けするシステム ACPI サービスを、 起動時に検出された場合に広く使います。 残念ながら、まだいくつかの不具合が、 ACPI ドライバとシステムのマザーボードおよび BIOS ファームウェア両方に存在しています。 起動ステージ 3 において、ヒント情報 hint.acpi.0.disabled を以下のように設定すると ACPI を無効にできます。
set hint.acpi.0.disabled="1"
この設定はシステムが起動するたびにリセットされるので、 /boot/loader.conf ファイルに hint.acpi.0.disabled="1" を追加してください。 ブートローダのより詳しい情報については 項13.1 で説明します。
本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。
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