計算機を起動しオペレーティングシステムをロードするプロセスは、 “ブートストラッププロセス”、 もしくは単に “起動” と呼ばれます。 FreeBSD の起動プロセスを使えば、 システムをスタートするときに起きることを かなり柔軟にカスタマイズすることができます。 同じ計算機にインストールされた 別のオペレーティングシステムを選択することもできますし、 同じオペレーティングシステムの違うバージョンを選択することも、 インストールされた別のカーネルを選択することさえできます。
この章では、指定できる設定オプションと FreeBSD の起動プロセスのカスタマイズ方法について詳しく述べます。 この章では FreeBSD カーネルがスタートし、デバイスを検出し、 init(8) を起動するまでに起きることすべてを扱います。 どの最中のことだかはっきりしていない人のために補足すると、 テキストの色が明るい白から灰色に変わるまでに起きていることです。
この章を読むと、以下のことが分かります。
どのように FreeBSD のブートストラップシステムが構成され、 そしてそれらが互いにどう関係しているのか
起動プロセスを制御するために FreeBSD のブートストラップの各要素に付加できるオプション
device.hints(5) の基本的な記述方法
x86 限定: この章では Intel x86 システム上で動作する FreeBSD の起動プロセスだけを扱います。
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