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FreeBSD 5.1-RELEASE Announcement

Date: Mon, 9 Jun 2003 09:36:57 -0700 (PDT)
From: Scott Long <scottl@FreeBSD.org>
To: freebsd-announce@FreeBSD.org
Subject: [FreeBSD-Announce] ]FreeBSD 5.1 Released!

FreeBSD 5.1-RELEASE の公開をお知らせいたします。5.1-RELEASE は先進的な マルチプロセッサ対応、アプリケーションスレッド対応が進められている リリースで、次のような数々の改良と魅力的な機能を備えています。

  • 実験的な 1:1 スレッド、M:N スレッドライブラリ。カーネルが マルチスレッドアプリケーションの効率的な動作をサポートするように なりました。
  • Physical Address Extensions 機能に対応。 Pentium Pro およびそれ以降の CPU において、最大 64GB の RAM への アクセスが可能になっています。
  • Name Service Switch 機構の実験的な実装。大規模環境において、 LDAP や Active Directory サービスとの透過的な統合が可能になりました。
  • 改良された「jail」管理機能。ひとつのサーバで複数の異なる「仮想マシン」を 提供することが、より少ない労力でできるようになりました。
  • IBM/Adaptec ServeRAID コントローラに対応した新しいデバイスドライバの 追加と、USB 2.0、USB Ethernet アダプタ、Promise Serial ATA コントローラへの 対応の強化がおこなわれました。
  • amd64 プラットフォームの実験的な対応。FreeBSD は、単一プロセッサ構成の AMD Opteron システムで動作します。

安定性は大幅に向上し、多くのバグ修正がおこなわれましたが、FreeBSD 5.1 は すべてのユーザにおすすめできるものではありません。今までの環境をあまり 変えたくなくて、FreeBSD 4.X を使い続けることを望んでいるユーザも いらっしゃることでしょう。FreeBSD 5.X と FreeBSD 4.X、どちらを使うのが適切で、 そこにどういった利点と欠点があるのか、また、4.X と 5.X は今後どうなるのか といったことを含めて説明した文書「初期利用者のための手引き (Early Adopter's Guide)」が以下の場所で提供されています。

http://www.FreeBSD.org/releases/5.1R/early-adopter.html(英語)
http://www.FreeBSD.org/ja/releases/5.1R/early-adopter.html(日本語)

今回の FreeBSD リリースにおける新機能や既知の問題点の一覧は、 次の場所にあるリリースノートと正誤表 (errata list) をご覧ください。

http://www.FreeBSD.org/releases/5.1R/relnotes.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/ja/releases/5.1R/relnotes.html (日本語)

http://www.FreeBSD.org/releases/5.1R/errata.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/ja/releases/5.1R/errata.html (日本語)

FreeBSD のリリースエンジニアリング活動の詳しい情報は、

http://www.FreeBSD.org/releng/

をご覧ください。

このリリースを Alan Eldridge 氏に捧げます。Alan 氏は、KDE On FreeBSD チームと FreeBSD コミュニティで活躍した、熱心で有能な開発者の一人でした。 彼の生前の功績をしのび、一同心よりご冥福をお祈りいたします。詳しくは、 http://freebsd.kde.org/memoriam/alane.php をご覧ください。

入手方法

FreeBSD 5.1-RELEASE は i386, pc98. alpha. sparc64, ia64 の各アーキテクチャに対応しており、 起動フロッピを使ってネットワークから直接インストールしたり、 ローカルの NFS/FTP サーバを使ってコピーしたりすることができます。 現在、すべてのアーキテクチャ用の配布物が入手可能です。

ぜひ、わたしたちを支援しているベンダからメディアを購入して、 FreeBSD プロジェクトへのサポートを続けてくださるようお願いします。 FreeBSD 5.1 ベースの製品を提供している企業は、以下のとおりです。

FreeBSD Mall, Inc. http://www.freebsdmall.com/
Daemonnews, Inc. http://www.bsdmall.com/freebsd1.html

もしあなたが FreeBSD のメディアを買う余裕がなかったり、我慢できなかったり、 布教活動に使いたいといった場合には、ぜひ ISO イメージをダウンロードしてください。 すべてのミラーサイトに巨大な ISO イメージが行き渡ることをお約束することは できませんが、少なくとも以下のところからは入手することが可能です。

さらに、FreeBSD は以下にあげる各国のミラーサイト: アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、ブルガリア、カナダ、 中国、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、 香港、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、日本、韓国、リトアニア、 Saraville、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、 ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、スロバキア共和国、スロベニア、 スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、ウクライナ、イギリスから、 anonymous FTP で入手することもできます。

マスタ FTP サイトの利用を試みる前に、まず、あなたの住んでいる 最寄りの FTP サイトの利用を試みてください。

ftp://ftp.<あなたの住んでいる地域>.FreeBSD.org/pub/FreeBSD

同じ地域にある他のミラーサイトには ftp2、ftp3 … という順に 名前がつけられています。

FreeBSD ミラーサイトに関する情報は、以下をご覧ください。

http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/mirrors-ftp.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/mirrors-ftp.html (日本語)

FreeBSD のインストール手順は、ハンドブックの第 2 章をご覧ください。 そこには FreeBSD は初めて、というユーザ向けの完全なインストールガイドが 提供されています。オンライン版は以下の URL です。

http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/install.html (英語)
http://www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/install.html (日本語)

謝辞

FreeBSD 5.1 のリリースエンジニアリング活動は、 The FreeBSD Mall、Compaq、Yahoo!、Sentex Communications、NTT/Verio といった多くの企業に提供していただいた機材やネットワークアクセス、 人的資源の支援を受けました。

FreeBSD 5.1-RELEASE のリリースエンジニアリングチームのメンバは以下のとおりです。

Scott Long <scottl@FreeBSD.org> リリースエンジニアリング、IA32 および Alpha リリース構築担当
Bruce A. Mah <bmah@FreeBSD.org> リリースエンジニアリング、文書担当
Robert Watson <rwatson@FreeBSD.org> リリースエンジニアリング、セキュリティ担当
John Baldwin <jhb@FreeBSD.org> リリースエンジニアリング担当
Murray Stokely <murray@FreeBSD.org> リリースエンジニアリング担当
Bill Fenner <fenner@FreeBSD.org> Spac64 リリース構築担当
Marcel Moolenaar <marcel@FreeBSD.org> IA64 リリース構築担当
Peter Wemm <peter@FreeBSD.org> AMD64 リリース構築担当
高橋 佳大 <nyan@FreeBSD.org> PC98 リリース構築担当
Kris Kennaway <kris@FreeBSD.org> パッケージ構築担当
Jacques A. Vidrine <nectar@FreeBSD.org> セキュリティオフィサ