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FreeBSD 2.2.5 Release Notes

                             リリースノート
                         FreeBSD 2.2.5-RELEASE

o リリースディレクトリのレイアウトに関する情報は、ABOUT.TXT をご覧くだ
  さい。フロッピーからインストールする場合、これを読んでおくことは
  **非常に**重要です。

o このリリースの最近発見された問題に関して、ERRATA.TXT をチェックする
  のも重要です。このファイルには重大なバグ、セキュリティに関する問題、
  その他システム管理者が注意しなければならない事柄に関する最新の情報が
  含まれています。

  ERRATA.TXT の日本語訳は以下の場所にあります。

        http://www.jp.FreeBSD.org/www.FreeBSD.org/ja/releases/2.2.5R/errata.html

o インストール方法については、INSTALL.TXT および HARDWARE.TXT をご覧く
  ださい。

RELENG_2_2 ブランチ(現在リリース 2.2.6 に向けて開発が進められていま
す)の最新リリースについては、以下の場所からインストールして下さい。

        ftp://releng22.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/

また、最新の 3.0-current (HEAD ブランチ) のスナップショットリリースに
ついては、以下の場所からインストールしてください。

        ftp://current.FreeBSD.org/pub/FreeBSD


1. 2.2.2 からの変更点は?
------------------------

Cyrix と AMD のプロセッサに関するサポートが向上しました。

/usr/src/Makefile の "world" のターゲットについて、ホストシステムから
の独立が一層進みました。非常に古いシステムでもソースを通じて新しい
システムへの移行を容易に行うことができます。

ドキュメントの改訂をたくさん、たくさん行いました。

CERT やその他のコンピュータセキュリティ関係の機関からの報告に基づき、
セキュリティの向上を多数行いました。

インストールプログラムがかなり更新・改訂されました。プログラムに棲み
憑いた古だぬきを数匹捕まえるのに、2.2.5 でようやく成功しました。

BIND や sendmail を始めとする重要なサブシステムをアップデートしました。

ethernet media selection をサポートしました。恐ろしく謎めいた "link"
フラグを使用するやり方に変えて、ifconfig に追加されたメディアフラグを
用いれば、マルチポートイーサネットカードの特定のインタフェースを名前
で指定することができます (詳しい情報は man ifconfig をご覧下さい)。

AHC (Adaptec 394x/294X) ドライバと AIC7xxx アセンブラに劇的な改善が
行われました。

シリアル経由のブート用のコードと GDB のリモート環境のサポートがより
よいものになりました。

CMD640 チップセットに対する回避策が利用できるようになりました。
(/sys/i386/conf/LINT をご覧下さい)

新しい 3Com 3c589D PCMCIA カードがサポートされました。

新しい VGA ライブラリ (/usr/src/lib/libvgl) が入りました。syscon の
tty に対して、単純な VGA グラフィック描画機能 (Linux の libSVGA のよう
なもの) を提供します。

lpd やその同類における TCP コネクションのタイムアウトまでの時間を、
printcap(5)の中で指定できるようになりました。ネットワークプリント
サーバがたくさんある環境で動かすときに、非常に長い間固まったままになる
のを防止するためです。

ユーザモード ppp が、3.0-current での数多くの改訂や改良を受けてアップ
デートされました。次に述べるような変更点のいくつかは、みなさんが現在
使っている設定を使用できなくする可能性がありますから、マニュアルを
もう一度よく読み直して下さい。

  o "set debug" コマンドが "set log" に変更されました。
  o LCP のログが LCP、IPCP、CCP のログに分割されました。以前と同じ出力
    を得るには "set log LCP" と書かれた行を全て "set log LCP IPCP CCP"
    に変更する必要があります。
  o ppp はログファイルを書く際に syslogd を使用するようになりました。
  o ppp はデフォルトで LQR を disable にし、openmode を active にする
    ようになりました。
  o ppp は "network" グループの、モード 4550 でインストールされるよう
    になりました。グループ 69 (network) を /etc/group に追加する必要が
    あります。 ユーザに "ppp -direct ..." というコマンドを実行させたい
    場合は、そのユーザを "network" グループに加えなければなりません。
    クライアント側の ppp は user id 0 を必要とするようになりました。

細部を完全に知りたい場合は、ppp(8) のマニュアルと、関係するハンドブックの
セクションを参考にしてください。


2. サポートしている構成
-----------------------

現在 FreeBSD は、ISA、VL、EISA、PCI バスや、386SX から Pentium クラス
までのさまざまな種類の PC で動作します (386SX はおすすめではありません)。
IDE、ESDIドライブや、さまざまな SCSI コントローラ、ネットワークカード
やシリアルカードにも対応しています。

以下のリストでは、FreeBSD で動作が確認されているすべての周辺機器の一覧
です。これ以外の構成でも動作すると思いますが、ここでは動作報告があった
ものだけを記載しています。

2.1. ディスクコントローラ
-------------------------

WD1003 (あらゆる MFM/RLL)
WD1007 (あらゆる IDE/ESDI)
IDE
ATA

Adaptec 1535 ISA SCSI コントローラ
Adaptec 154x シリーズ ISA SCSI コントローラ
Adaptec 174x シリーズ EISA SCSI コントローラ
        (スタンダード、エンハンスドモード)
Adaptec 274X/284X/2940/3940 (Narrow/Wide/Twin) シリーズ
        ISA/EISA/PCI SCSI コントローラ
Adaptec AIC7850 オンボード SCSI コントローラ

まだサポートが完全でないコントローラ:
Adaptec 1510 シリーズ ISA SCSI コントローラ (bootable device 用ではない)
Adaptec 152x シリーズ ISA SCSI コントローラ
Adaptec AIC-6260 と AIC-6360 ベースのボード
        (AHA-152x と SoundBlaster SCSI カードを含む)

** 注意: SoundBlaster のカードにはブートデバイスをシステムの BIOS I/O
   ベクタに対応付けるためのオンボード BIOS がないので、このカードから
   ブートすることはできません。テープや CDROM などを (ブートしないで)
   利用する分には問題ありません。ROM を持たない AIC-6x60 ベースの他の
   カードでも同様の問題があります。いくつかのシステムではブート ROM を
   持っていますが、これらは電源をいれた時、あるいはリセットしたときに
   何らかのメッセージを表示します。このようなケースではそのデバイスからでも
   ブートできるでしょう。詳細はシステムやボードのドキュメントを参照し
   てください。

Buslogic 545S & 545c
Buslogic 445S/445c VLB SCSI コントローラ
Buslogic 742A、747S、747c EISA SCSI コントローラ
Buslogic 946c PCI SCSI コントローラ
Buslogic 956c PCI SCSI コントローラ

SymBios (以前の NCR) 53C810、53C825、53c860 および 53c875 PCI SCSI
コントローラ:
	ASUS SC-200
  	Data Technology DTC3130 (all variants)
	NCR のカード (すべて)
	Symbios のカード (すべて)
	Tekram DC390W、390U、390F
	Tyan S1365

Tekram DC390 および DC390T コントローラ (おそらく AMD 53c974 ベースの
他のカードも)。

NCR5380/NCR53400 ("ProAudio Spectrum") SCSI コントローラ

DTC 3290 EISA SCSI コントローラ (1542 エミュレーション)

UltraStor 14F、24F、34F SCSI コントローラ

Seagate ST01/02 SCSI コントローラ

Future Domain 8xx/950 シリーズ SCSI コントローラ

WD7000 SCSI コントローラ

FreeBSD 2.2.5 には Future Domain 36C20 / Adaptec AHA2920 コントローラ
のドライバが寄贈され付属される予定です。これは (まだ) 完全にサポート
されてはいませんが、基本的には動作します。CD-ROM の /xperimnt の下を
ご覧下さい。

以上のサポートされている SCSI コントローラを使用することによって、
SCSI-I および SCSI-II の周辺機器に対するすべてのサポートが提供されます。
これにはディスク、テープドライブ (DAT と 8mm Exabyte を含む)、CDROM
ドライブが含まれます。

現在、次の CDROM がサポートされています。

(cd)    SCSI interface (ProAudio Spectrum と SoundBlaster SCSI を含む)
(mcd)   Mitsumi 専用インタフェース (全モデル、ドライバーはやや古め)
(matcd) 松下/Panasonic (Creative SoundBlaster) 専用インタフェース
        (562/563 モデル)
(scd)   Sony 専用インタフェース (全モデル)
(wcd)   ATAPI IDE インタフェース。


2.2. イーサネットカード
-----------------------

Allied-Telesis AT1700 および RE2000 カード

AMD PCnet/PCI (79c970 & 53c974 または 79c974)

SMC Elite 16 WD8013 イーサネットインタフェース、そしてその他多くの
WD8003E、WD8003EBT、WD8003W、WD8013W、WD8003S、WD8003SBT や
WD8013EBT などの互換品。SMC Elite Ultra もサポートされています。

DEC EtherWORKS III NIC (DE203、DE204、DE205)
DEC EtherWORKS II NIC (DE200、DE201、DE202、DE422)
DEC DC21040、DC21041、または DC21140 ベースの NIC
    (SMC Etherpower 8432T、DE245 等)
DEC FDDI (DEFPA/DEFEA) NIC

Fujitsu MB86960A/MB86965A

HP PC Lan+ カード (27247B と 27252A)。

Intel EtherExpress (ドライバが不安定なのでおすすめしません)
Intel EtherExpress Pro/10
Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

Isolan AT 4141-0 (16 bit)
Isolink 4110     (8 bit)

Novell NE1000、NE2000、そして NE2100 イーサネットインタフェース

3Com 3C501 カード

3Com 3C503 Etherlink II

3Com 3c505 Etherlink/+

3Com 3C507 Etherlink 16/TP

3Com 3C509、3C579、3C589 (PCMCIA)、3C590/592/595/900/905 PCI および
EISA (Fast) Etherlink III / (Fast) Etherlink XL

Toshiba イーサネットカード

IBM、National Semiconductor社の PCMCIA イーサネットカードもサポートさ
れています。

現在トークンリングのカードは一切サポートされて「いません」が、私たちは
誰かがドライバを送ってきてくれるのを待っています。だれかやってくれませ
んか?

2.3. その他のデバイス
---------------------

AST 4 ポート シリアルカード (シェアード IRQ 使用)

ARNET 8 ポート シリアルカード (シェアード IRQ 使用)
ARNET (現在は Digiboard) 同期 570/i 高速シリアル

Boca BB1004 4 ポートシリアルカード  (Modem はサポートして「いません」)
Boca IOAT66 6 ポートシリアルカード  (Modem はサポートしています)
Boca BB1008 8 ポートシリアルカード  (Modem はサポートして「いません」)
Boca BB2016 16 ポートシリアルカード (Modem はサポートしています)

Cyclades Cyclom-y シリアルボード

STB 4 ポートカード (シェアード IRQ 使用)

SDL Communications Riscom/8 シリアルボード
SDL Communications RISCom/N2 および N2pci high-speed 同期シリアルボード

Stallion マルチポートシリアルボード: EasyIO、EasyConnection 8/32 & 8/64、
Onboard 4/16、Brumby

Adlib、SoundBlaster、SoundBlaster Pro、ProAudioSpectrum、Gravis
UltraSound そして Roland MPU-401 サウンドカード

Connectix QuickCam
Matrox Meteor Video フレームグラバー
Creative Labs Video Spigot フレームグラバー
Brooktree Bt848 チップベースのフレームグラバー各種

HP4020、HP6020、Philips CDD2000/CDD2660 と Plasmon CD-R ドライブ

PS/2 マウス

標準 PC ジョイスティック

X-10 power コントローラ

GPIB および Transputer ドライバ

Genius および Mustek ハンドスキャナ

フロッピーテープドライブ (いくつかの古いモデル限定。ドライバはやや古め)

現在 FreeBSD では IBM のマイクロチャネル (MCA) バスはサポートされて
「いません」。


3. FreeBSD の入手
-----------------

FreeBSD を入手する方法はいろいろあります:

3.1. FTP/Mail

FreeBSD および、付随するすべてのパッケージは正式な FreeBSD のリリース
サイトである `ftp.FreeBSD.org' から ftp で入手できます。

他の FreeBSD ソフトウェアをミラーしているところは MIRROR.SITES に記載
されています。配布セットを取得するときには (ネットワーク的に) 一番近い
ところから ftp してください。なおミラーサイトになりたいというところは
歓迎します。正式なミラーサイトになりたい場合には、
freebsd-admin@FreeBSD.org まで詳細を問い合わせてください。

インターネットに対する直接のアクセス手段を持たず、電子メールしか使えな
いという場合には、`ftpmail@ftpmail.vix.com' にメールを送ってファイルを
入手することもできます。メッセージに help と書いたメールをこの電子メー
ルアドレスに送ると詳しい使い方がわかります。ただし、この方法では全部で
「数十メガバイト」のファイルをメールで転送することになります。他に手段
がない場合の、「最後の手段」と考えてください。


3.2. CDROM

FreeBSD 2.2.5-RELEASE と 3.0-SNAPSHOT の CDROM を次のところに注文する
ことも可能です。

        Walnut Creek CDROM
        4041 Pike Lane, Suite D
        Concord CA  94520
        1-800-786-9907, +1-510-674-0783, +1-510-674-0821 (fax)

インターネットからは orders@cdrom.com または http://www.cdrom.com
で注文できます。最新のカタログは次のところから ftp で入手できます。

        ftp://ftp.cdrom.com/cdrom/catalog

-RELEASE CD の値段は 39.95 ドル、FreeBSD の定期購読制の場合には 24.95
ドルです。FreeBSD 3.0-SNAP CD は 29.95 ドル、FreeBSD-SNAP は定期購読で
14.95 ドルです (-RELEASE と -SNAP の予約は別々に扱っています)。定期購
読制では、新しいバージョンがリリースされるごとに自動的に送れらてきます。
料金はディスクが配送されるたびにクレジットカードからは引き落されます。
キャンセルについても特に制約はなく、いつでも解約できます。

配送料は (オーダ毎でディスク毎ではありません) はアメリカ合衆国国内、
カナダ、メキシコで 5 ドル、それ以外は 9 ドルです。Visa、Mastercard、
Discover、Amarican Express または合衆国国内の小切手が利用できます。
合衆国国内では商品を現金と引換でお渡しします。カリフォルニア在住の方は、
8.25% の消費税が加わります。

もし気に入らなければ、CD は無条件に返すことができます。


4. 問題のレポート、提案をする場合、コードの提供
--------------------------------------------

提案、バグレポート、コードの提供はいつでも歓迎されます。なにか問題をみ
つけたら、ためらわずにレポートしてください (可能なら、修正方法もあると
非常に助かります)。

インターネットのメールが使える環境からバグレポートを送る場合には、
send-pr コマンドか http://www.FreeBSD.org/send-pr.html にある CGI を使
うとよいでしょう。バグレポートはバグ記録プログラムによって忠
実に整理され、バグレポートについてできるかぎり早く対応すること
ができます。このようにして記録されたバグの内容については、私たちの
WEB サイトのサポートセクションで見ることができますので、バグレポートと
して、あるいは他のユーザが問題を認識する「指標」としても重要な意味を持
ちます。


なんらかの理由でバグレポートを提出するのに send-pr コマンドが使えない
場合には、次のアドレスへメールで送ってみてください。

                freebsd-bugs@FreeBSD.org

send-pr そのものはシェルスクリプトなので、まったく異なるシステム上でも
簡単に動作させることができます。障害レポートの追跡が
より簡単になるので、このインタフェースを使って頂くのが非常に好ましいのです。
しかし提出する前に、障害がすでに修正されていないかどうか確認してください。


その他、質問や提案などは次のアドレスへメールしてください。

                freebsd-questions@FreeBSD.org


また、私たちは、ボランティアの新しい助けの手をいつでも歓迎します - 私たち
だけではもうとてもこなしきれないほど、やりたいことが山積みになっているの
です。技術的な面で私たちにコンタクトする場合、あるいは援助の申し
出は、次のアドレスへメールしてください。

                freebsd-hackers@FreeBSD.org


これらのメーリングリストは「かなり多くの」トラフィックがありますので、
メールアクセスが遅いとか、アクセスが高くつく場合で、しかも
FreeBSD に関する重要なイベントの情報だけあればよいという場合は、次の
メーリングリストに申し込むのがよいでしょう。

                freebsd-announce@FreeBSD.org


freebsd-bugs 以外のすべてのグループは希望があれば自由に参加できます。
MajorDomo@FreeBSD.org にボディに help とだけ書いた行を含むメッセージを
送ってください。これで、いろんなメーリングリストに参加する方法や、アー
カイブにアクセスする方法などの詳しい情報が入手できます。ここでは触れて
いませんが、他にも面白いことを議論するいろいろなメーリングリストがあり
ますので、majordomo にメールを送って問い合わせて見てください。


5. 謝辞
-------------------

FreeBSD は世界中の (数百はいかないかもしれませんが) たくさんの人々がおこ
なった作業の累積の結果であり、そのおかげで、このリリースがあなたの手元
に届いています。FreeBSD プロジェクトのスタッフの完全なリストについては、
以下をご覧ください:

        http://www.FreeBSD.org/handbook/staff.html

doc 配布ファイルをインストールしてあれば以下にもあります:

        file:/usr/share/doc/handbook/handbook.html

その他の FreeBSD 協力者およびベータテスタ:

        Coranth Gryphon            Dave Rivers
        Kaleb S. Keithley          Terry Lambert
        David Dawes                Don Lewis

Special mention to:

        Walnut Creek CDROM、彼らの援助 (と継続したサポート)がなければ
        このリリースはあり得ませんでした。

        Dermot McDonnell は Toshiba XM3401B CDROM ドライブを提供してく
        れました。

        Chuck Robey はフロッピーテープストリーマをテストのために提
        供してくれました。

        Larry Altneu と Wilko Bulte は Wangtek と Archive QIC-02 テー
        プドライブをテスト、およびドライバの開発のために提供してくれま
        した。

        Montana State University の皆さんから初期のサポートをいただき
        ました。

        そして、世界中の数千という FreeBSD のユーザとテスタの皆さんの
        おかげで今回のリリースにいたりました。

FreeBSD の今回のリリースをあなたが楽しむことができる事を、
心から祈って。

                        The FreeBSD Project

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