あなたが作成している port の構築、実行、 または配布ファイルの展開に Java™ 開発キット (JDK) が必要なら、USE_JAVA を定義してください。
Ports Collection には、さまざまなベンダの JDK のいろいろなバージョンがあります。 あなたが作成している port がその中のいずれかのバージョンを使わなければならないなら、 どれを使うか指定できます。最新のバージョンは、 java/jdk14 です。
表 6-5. Java を利用する ports で定義すべき変数
変数 | 意味 |
---|---|
USE_JAVA | この後の変数を有効にするには、 この変数を定義しなければなりません。 |
JAVA_VERSION | スペースで区切られた、適合する Java のバージョン一覧。"+" を使ってバージョンの範囲を指定することもできます (使える値は、 1.1[+] 1.2[+] 1.3[+] 1.4[+]) です)。 |
JAVA_OS | スペースで区切られた、その port に適合する JDK port の OS 一覧。(使える値は、 native linux) です。 |
JAVA_VENDOR | スペースで区切られた、その port に適合する JDK port のベンダの一覧。(使える値は、 freebsd bsdjava sun ibm blackdown) です。 |
JAVA_BUILD | この変数が設定されていると、選択した JDK を、その port の構築依存性に追加します。 |
JAVA_RUN | この変数が設定されていると、選択した JDK を、その port の実行依存性に追加します。 |
JAVA_EXTRACT | この変数が設定されていると、選択した JDK を、その port の展開依存性に追加します。 |
USE_JIKES | その port の構築に jikes バイトコードコンパイラを使うべきかどうかを示します。 この変数に何の値も設定されていない時は、port は jikes が使えたら構築に利用します。 jikes の利用を明示的に禁止したり、 強制したりすることも可能です ('no' か 'yes' を設定してください)。 後者の場合は、devel/jikes が port の構築依存性に追加されます。 |
以下は、USE_JAVA を設定した port で行われる設定の一覧です。
表 6-6. Java を利用する ports で設定される変数
変数 | 値 |
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JAVA_PORT | JDK port の名称 (例: 'java/jdk14')。 |
JAVA_PORT_VERSION | JDK の完全なバージョン (例: '1.4.2')。最初の数字 2 つだけしか必要でなければ、 ${JAVA_PORT_VERSION:C/^([0-9])\.([0-9])(.*)$/\1.\2/} を使ってください。 |
JAVA_PORT_OS | JDK port が利用する OS (例: 'linux')。 |
JAVA_PORT_VENDOR | JDK port のベンダ (例: 'sun')。 |
JAVA_PORT_OS_DESCRIPTION | JDK port が利用する OS の説明 (例: 'Linux')。 |
JAVA_PORT_VENDOR_DESCRIPTION | JDK port のベンダの説明 (例: 'FreeBSD Foundation')。 |
JAVA_HOME | JDK がインストールされているディレクトリのパス (例: '/usr/local/jdk1.3.1')。 |
JAVAC | 使用する Java コンパイラのパス (例: '/usr/local/jdk1.1.8/bin/javac' または '/usr/local/bin/jikes')。 |
JAR | 使用する jar ツールのパス (例: '/usr/local/jdk1.2.2/bin/jar' または '/usr/local/bin/fastjar')。 |
APPLETVIEWER | appletviewer ユーティリティへのパス (例: '/usr/local/linux-jdk1.2.2/bin/appletviewer')。 |
JAVA | java 実行ファイルへのパス。 Java プログラムの実行にはこれを使ってください (例: '/usr/local/jdk1.3.1/bin/java')。 |
JAVADOC | javadoc ユーティリティプログラムへのパス。 |
JAVAH | javah プログラムへのパス。 |
JAVAP | javap プログラムへのパス。 |
JAVA_KEYTOOL | keytool ユーティリティプログラムへのパス。 この変数は、JDK が Java 1.2 以上の場合のみ利用可能です。 |
JAVA_N2A | native2ascii ツールへのパス。 |
JAVA_POLICYTOOL | policytool プログラムへのパス。この変数は、JDK が Java 1.2 以上の場合のみ利用可能です。 |
JAVA_SERIALVER | serialver ユーティリティプログラムへのパス。 |
RMIC | RMI スタブ/スケルトンジェネレータ rmic へのパス。 |
RMIREGISTRY | RMI レジストリプログラム rmiregistry へのパス。 |
RMID | RMI デーモンプログラム rmid へのパス。この変数は、JDK が Java 1.2 以上の場合のみ利用可能です。 |
JAVA_CLASSES | JDK クラスファイルが入っているアーカイブへのパス。 JDK 1.2 以降では、これは ${JAVA_HOME}/jre/lib/rt.jar です。 それより前の JDK は、 ${JAVA_HOME}/lib/classes.zip を使います。 |
Port のデバッグ情報を得るのに、 java-debug make ターゲットが使えます。 これは、前述の変数の多くについて値を表示します。