TV カードを使用することで、 TV 放送をコンピュータで見ることができます。 これらの多くは RCA コンポジットまたは S-video 入力端子を備えており、 FM ラジオチューナを装備したカードもあります。
FreeBSD は Brooktree Bt848/849/878/879 または Conexant CN-878/Fusion 878a をビデオキャプチャチップに採用した PCI TV カードに bktr(4) ドライバで対応しています。 対応しているチューナを搭載したボードかどうかを bktr(4) マニュアルページの一覧を参照して確認してください。
TV カードを使用するために bktr(4) ドライバを読み込む必要があります。 /boot/loader.conf ファイルに以下の行を追加してください。
bktr_load="YES"
あるいは、カーネルにドライバを静的に組み込むこともできます。 この場合、次の行をカーネルコンフィギュレーションファイルに追加します。
device bktr device iicbus device iicbb device smbus
カードコンポーネントは I2C バス経由で連結されているため、 bktr(4) ドライバに加えてこれらのデバイスドライバが必要になります。 編集したら新しいカーネルを構築し、インストールします。
システムにドライバを追加したら、計算機を再起動してください。 起動時に TV カードは以下のように認識されるでしょう。
bktr0: <BrookTree 848A> mem 0xd7000000-0xd7000fff irq 10 at device 10.0 on pci0 iicbb0: <I2C bit-banging driver> on bti2c0 iicbus0: <Philips I2C bus> on iicbb0 master-only iicbus1: <Philips I2C bus> on iicbb0 master-only smbus0: <System Management Bus> on bti2c0 bktr0: Pinnacle/Miro TV, Philips SECAM tuner.
もちろん、これらのメッセージはハードウェアに応じて異なります。 とはいえ、チューナが正しく検知されているかどうか確認するべきです。 sysctl(8) による MIB の設定や、 カーネルコンフィギュレーションファイルオプションで、 検知されたいくつかのパラメータを変更できます。 たとえば、チューナを Philips SECAM チューナとして検知されるようにするには、 カーネルコンフィギュレーションファイルに以下の行を追加します。
options OVERRIDE_TUNER=6
または、直接 sysctl(8) を使用して変更します。
# sysctl hw.bt848.tuner=6
利用可能なオプションの詳細については bktr(4) マニュアルページおよび /usr/src/sys/conf/NOTES ファイルを参照してください。
TV カードを使用するためには、以下のアプリケーションの一つをインストールする必要があります。
multimedia/fxtv はウィンドウ内に TV 映像を映します。 画像/音声/ビデオを取り込むこともできます。
multimedia/xawtv も TV アプリケーションです。 fxtv と同様の機能があります。
misc/alevt は文字放送 (ビデオテキスト/テレテキスト) のデコードと表示をします。
audio/xmradio は TV カードに搭載された FM ラジオチューナを使用するためのアプリケーションです。
audio/wmtune はラジオチューナのためのお手軽なデスクトップアプリケーションです。
他にも多くのアプリケーションが FreeBSD Ports Collection に収録されています。
TV カードに関する問題が起きたときには、 bktr(4) ドライバが本当にビデオキャプチャチップおよびチューナに 対応しているか、オプションが正しく設定されているかどうかをまず確認してください。 TV カードに関するサポートやさまざまな質問に関しては、 freebsd-multimedia メーリングリストに参加したり、 過去のアーカイブを検索してみてください。
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