3. 標準的なインストール

では、大容量の EIDE ハードディスクが 2 つあり、 FreeBSD、Linux、Windows® 95 を同居させたい、 という場合を考えましょう。

このようなハードディスクを使用した場合の 一例について見てみましょう:

両方のディスクとも 1416 シリンダあります。

  1. FDISK.EXE ユーティリティが入っている MS-DOS®、あるいは Windows 95 boot ディスクから起動させ、 1 番目のディスク上に 50MB のプライマリパーティション (Windows 95 本体に必要な 35-40MB に、少々余分な空きを加えたもの) を作成します。 また、Windows アプリケーションとデータ用として、 2番目のハードディスク上に大きめのパーティションを作成します。

  2. 再起動し、C: パーティション上に Windows 95 をインストールします (一言で終わらせられるほど簡単ではありませんが)。

  3. 次に Linux をインストールします。 すべての Linux ディストリビューションについて確認したわけではありませんが、 少なくとも Slackware には LILO (項2 参照) が含まれています。Linux の fdisk コマンドを使って、ハードディスクを切り分けるとしたら、 わたしの場合は最初のドライブ (ルートパーティションとスワップ を合わせてだいたい 300MBくらい) に Linux の全システムを入れるでしょう。

  4. Linux をインストールしてから LILO をインストールするかどうか聞かれた時、 LILO のインストール先は MBR (マスターブートレコード) ではなく Linux のルートパーティション上になっていることを 必ず確認して下さい。

  5. 残りのハードディスクは、すべて FreeBSD にあてます。 この時、FreeBSD のルートスライスが 1024 シリンダを越えないように 気を付けます (ここで想定している 720MB のディスクの場合、 1024 シリンダは 528MB の位置にあります)。 残りのハードディスク (270MB) は、 /usr/ スライスにあてることもできます。 2 番目のディスクの残りは、 /usr/src とスワップ領域に使用します。 この残りの容量は、手順 1) で作成した Windows アプリケーション / データのパーティションに依存します。

  6. Windows 95 fdisk ユーティリティで見た場合、 ハードドライブは次のように見えているはずです。

    ---------------------------------------------------------------------
    
                      領域情報を表示
    
    現在のハードディスク: 1
    
    領域      状態     種類   ボリュームラベル Mバイト  システム  使用
    C: 1         A    PRI DOS                     50     FAT**     7%
       2         A    Non-DOS (Linux)            300              43%
    
    ディスクの総容量は 696 Mバイトです。(1 M バイト = 1048576 バイト)
    
    続けるには Esc キーを押してください。
    
    ---------------------------------------------------------------------
    
                      領域情報を表示
    
    現在のハードディスク: 2
    
    領域      状態     種類   ボリュームラベル Mバイト  システム  使用
    D: 1         A    PRI DOS                    420     FAT**    60%
    
    ディスクの総容量は 696 Mバイトです。(1 Mバイト = 1048576 バイト)
    
    続けるには Esc キーを押してください。
    
    ---------------------------------------------------------------------
    
    注) 最新の OEM SR2 をお使いの場合は、 ** の部分が FAT16、FAT32 と表示されることがあります。 詳しくは 項2 をご覧下さい。

  7. FreeBSD をインストールします。 最初のハードディスクが BIOS で “NORMAL” と設定された状態で起動することを確認します。 そうでない場合は、 起動時に適切なディスクジオメトリ情報を入力しなければなりません (ジオメトリ情報を得るには、Windows 95 を起動して Microsoft Diagnostics (MSD.EXE) で調べるか、 BIOS の機能でチェックして下さい)。 ここでのパラメータ hd0=1416,16,63 は、 1416 はハードディスクのシリンダ数であり、 16 はトラックあたりのヘッド数、 63 はトラックあたりのセクタ数です。

  8. ハードディスクのパーティションを切る時には、 Boot Easy が 1 番目のディスクにインストールされていることを確認します。 2 番目のハードディスクは起動と関係ないので、 こちらについて心配する必要はありません。

  9. 再起動すると、Boot Easy が DOS (Windows 95)、 Linux、BSD (FreeBSD) という、 3 つの起動可能パーティションを認識します。

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